伊藤はり灸治療所　ノホホン日記

まいど、伊藤です

静岡の平地にいては、寒いだけでちっとも雪は降りません。
悔しいので「ふらっ」と富士山の麓の『水ヶ塚公園』に行ってきました。
夏の登山シーズンはこの公園が富士宮口のシャトルバス発着場となります。
冬は雪が降ります。ソリゲレンデもあり、ちょっとした雪遊び場です
そのソリゲレンデのエンドに子供達のソリ遊びを見守るかの様に一本の「木」が凛と立っています。
なんだか惹かれてしまい、家族そっちのけでこの「木」の写真を撮っていました
ところで皆さん、シャーマンドラムって知っていますか？

シャーマンとは、ラップランドに住む先住民サーメ族の呪術者のことです。
そのシャーマンが天界や精霊と交信する道具として作るのがこのシャーマンドラム（手持ちの太鼓）
このドラム、とても特別なもので材料となる木を彼らは自ら何日も森に入って探します。
自分だけの「木」。パートナーとしての「木」。その「木」はシャーマンが選ぶのではなく、
「木」の方から選ばれなくてはならないらしい。
天界（大宇宙）と身体（小宇宙）を結ぶメディアとして、「木」が媒体というかアンテナになっている。
そうして選ばれた「木」にドラムの材料としてよいかお伺いを立てる。お供え物もするから本気だ。
「木」から許しが出たら契りを結ぶ。映画の「ナウシカ」の一場面にありそうだね。
そして、初めてシャーマンはその「木」のからだの一部をいただくことになる。
（詳しくは「宇宙樹」竹村真一著　慶應義塾大学出版会を参照願いたい。伊藤文庫にもあります）
そんな話を聞くと、何だか気になる「木」は本当に「木」の方が「人」を呼んでいるのかもしれない。
そんな、ちょっとわくわくするような不思議なお話