◆施術料金◆詳細はこちら
 ◆診療時間◆
  午前の部:9時〜12時
  午後の部:13時30分〜21時(ラストは19時からの治療)

  ★予約制です。当日・直前でも構いませんのでご連絡ください★

 ◆休診日◆
  火・金曜日の午後
  祝日・日曜日は不定休です
  (最近は日曜日はお休みが多いです。)

 〒424-0008
  静岡市清水区押切930-16 駐車場3台分あります

  Tel :080-5123-8914
     「御予約」、「治療のお問い合わせ」等の専用です。
     「勧誘」、「セールス」等のお電話はご遠慮願います。迷惑です。
  E-mail:110hqm@gmail.com(受信OKの設定をお願いします)

2014年03月30日

養生訓 7

まいど、伊藤です。

よく降りました。
ここ清水は午後から明るくなって、15時頃には晴れてきました。
午前中の勢いで午後も降られたら、水害の心配がありました。
よかった。



さて、久しぶりの養生訓。今回は「6.天寿と養生の術」から。

すべての人の生まれつきの寿命は、多くの場合長命である。
もともと短命で生まれるという人は稀である。
生まれつき元気で、身体が丈夫な人でも、養生法を知らずに朝夕に無理をして元気をそこない、
日夜精力を消耗すれば、生まれ持った天寿をたもつことなく早世してしまう。
逆に、天性虚弱で多病な者でも、それゆえに養生の術をまもって保養すれば、
かえって長生きすることができるという人もいる。


昔では悲しい思いをしていたかもしれない小さな命が、
医学の進歩により助かる事が多くなったのは事実です。
なので、現代にも全てが当てはまるとは言いません。 しかし、運命というものを考えるとある意味ではその天寿も自分次第という部分があるという事。

折角の生(命)です。よりよい(人)生を歩みましょうよ~。

Graciasface02  


Posted by 伊藤はり灸治療所 at 20:00養生訓

2014年01月29日

養生訓 6

まいど、伊藤です。

忘れた頃にでてくる、養生訓です。



さて、今回取り上げるのは「7.人の命は我にあり、天にあらず」です。

「人の命は我にあり、天にあらず」と老子はいっている。
人の命はもとより天から受けた生まれつきのものであるが、養生をよくすれば長命となる。
不摂生であれば短命となる。つまり長命か短命かは、われわれの心次第である。
健康で長命に生まれついたひとでも、養生の術にかなわなければ早世する。
生まれつき虚弱で短命にみえるひとも、保養ひとつで長生きできる。

生まれつきの精を先天の精、その後を後天の精と我々は言います。
先天の精は貯金を崩す様にちょっとずつ減っていきます。
それを補うのが後天の精と考えています。
それは食事であり、生き方でありということ。養生ということです。

もちろん、先天の精がもともと少ない(小さい)場合もあります。
それはそれとして、人間は受け入れなければなりません。
いくら医学が進歩しても基本的に「人の生(命)」は人の手には負えない領域です。

だからこそ、自分でできる事は精一杯やりましょうよということをいっています。
長命だけがよしとした時代はもう終りに来ている感じもします。
長命+生活の質。人間とはいつだって欲張りです。
欲がある限り、生への執着があるかぎり、命は永遠です。

寒い日が続きます。温かい鍋なんか最高ですね~。消化にもよさそう。

Graciasface02  


Posted by 伊藤はり灸治療所 at 21:01養生訓

2013年12月11日

養生訓 5

まいど、伊藤です。

なんだかとっても寒いですね。風が冷たいicon11

そんな時は、養生訓ですface07パラパラ・・・これにしよう。



「5.内欲(七情の欲)を慎む具体的条件」の第二弾。

さて養生の道の根本は、内欲をおさえる(我慢をする)ことです。
この根本をしっかり努めれば元気が強くなって外邪におかされることもない。
内欲を慎まず元気が弱いと外邪におかされやすくなり、大病にかかり天命をたもつことができない。
いかにしたら内欲をおさえることができるのか?
それは飲食を適度にして過食をしない。脾胃を傷つけて病を誘発するものを食べない事。
色欲を慎み、精力をたくわえ、正しく睡眠をとり、長時間眠ることや坐ることをさけて、
ほどよく運動をして気の転換(めぐり)をはかることなどによるのである。


なんだ、やっぱり我慢かよなんて思わないでくださいね。
なんでも「ほどよく」がキーワードです。
そして、養生訓でいう脾胃は西洋のそれとは概念が全く異なりますが、
簡単にいっちゃうと食べ物を消化する胃腸を指していると思って下さい。
胃腸をいたわって、規則正しく夜更かしせずに丁寧に生きる。
気の転換には、免疫力向上で話題の「笑い」も含まれていると思ってよいでしょう。

日ごろ、なんと不自然に生活しているか。これに気が付けば、我慢しなきゃと勤めなくてもOK。

忘年会・クリスマスシーズンです。
あなたの内臓は弱っていると仮定したら、するべきことは一つ。

ほどほどで・・・お願いします。

Graciasface02  


Posted by 伊藤はり灸治療所 at 21:25養生訓

2013年11月27日

養生訓 4

まいど、伊藤です。

さて、久しぶりの養生訓。



「3.養生の術を早くより継続してつとめよ」

庭に草木を植えて愛する人は、朝夕心にかけて、水をやり土をかぶせ、肥料をあたえ、
虫を取ってよく養い育て、その成長を見て悦び、衰えるのを見て悲しむ。
軽い草木でさえそうであるから、重い自分の身体を大事にするのは当然である。
どうして自分の身体を草木ほどにも愛さないのであろうか。はなはだ無反省なことである。


耳の痛い方いらしゃるとおもいます。
草木は、育て方を間違えたりサボったりするとあっという間に枯れてしまいます。
どんな樹医師が診ても、枯れてしまったらダメ。三保の松原の一本松です。
そうなる前に、養生しなければという事。

あなたの代わりは誰にもできません。機械の様に部品を交換すればOKではない。
無反省なんて言わせません。大丈夫、まだ間に合います。

Graciasface02   


Posted by 伊藤はり灸治療所 at 14:11養生訓

2013年11月07日

養生訓 3

まいど、伊藤です。

今回は、「5.内欲(七情の欲)を慎む具体的条件」からです。



七情って何よ?って疑問、ありますよね。
簡単に並べると、「怒・喜・思・憂・悲・恐・驚」の7つの情緒変化を言います。
どうでしょう、この七つ以外の感情ってあるかな。大体網羅してますね。
本当はこの先にある五臓六腑との関係や「氣」への影響の方が重要ですが、
今日のところはサラッと流す。

日頃から元気を消耗することをなるべく避けて、多弁をしないで、七情をほどよく調えるがよい。
七情の中でも、とくに怒り、悲しみ、憂い、思いを少なくすることを心がけることが大切。
欲望をおさえて、心を平静にし、気をやわらげ、物事に動ぜずして騒がず、
こころはたえず平和で安泰でなければならない。憂い苦しんではだめだ。
これがすなわち、内欲をこらえて元気を養う道ということ。またこうした心がけが、
風・寒・暑・湿の外邪に勝つ力となる。このような内外のさまざまな注意こそは、養生の大切な項目。
これらをよくよく慎み順守しましょう。

カーっと怒ったり、クヨクヨ・シクシク悩んだりするのはダメよって事だね。
感情の波は必要だけど、あまり大きすぎるのはストレスになる。フムフム。
ストレス→免疫力低下→病気という流れは、決していま発見されたわけではない。
むか~しからわかっていたこと。現代医学は科学的に解明した様に見せているだけ。

しかし、喜びすぎても身体に障るとは、どんだけ喜べばいいのだろう。
身体に障るほど喜んでみたい・・・やっぱり宝くじの一等かな。○億円emoji02

最近、程よく大笑いしてますか?

Graciasface02  


Posted by 伊藤はり灸治療所 at 17:48養生訓

2013年10月24日

養生訓 2

まいど、伊藤です。  
  
台風27号、心配です。自然よ、頼むよ~icon14  
  
さて、養生訓 2です。(養生訓的には第4となるのでしょうか。)  
  
  
【内欲をおさえて外邪をふせぐ】  
  
養生法の第一は、自分の身体をそこなう物を除去することです。  
身体をそこなう物とは内から生ずる欲望と外からやってくる邪気です。  
前者は、飲食の欲、好色の欲、眠りの欲、言語をほしいままにする欲や、  
喜・怒・憂・思・悲・恐・驚の七情の欲をいいます。後者は、風・寒・暑・湿の天の四気をいいます。  
そこで内から生ずる欲望をこらえて少なくし、外部からくる邪気を恐れて防ぐことができれば、  
たえず健康で元気はつらつとして、病気にかからず天寿を全うすることができるでしょう。  
  
つまり、欲望を上手にコントロールしてストレス化させない。  
自然の環境に合わせて、服装などを調節して快適に生活しましょう。ってこと?  
どの様な感情も度が過ぎればストレスになります。喜びすぎても、悲しみすぎてもダメ。  
勿論、豊かな生活は豊かな感情がつきもの。豊かとは程よい波。心地よい波。  
これがフラットになったら・・・鬱とか狂とかそういうイエローカード的な感情が突出してきます。  
そして、その感情は五臓六腑が深く関与している。  
生命医学の使い手は、この自分自身の側の原因を「内因」と言っています。  
  
彼女にフラレて泣きながら雨の中ずぶ濡れで彷徨う・・・なんて一昔前のドラマにありそうなシーン。  
これもう最悪ですわ。風邪ひくわね。でもドラマでは第2の女が介抱してくれる。現実は・・・face07  
  
な~んだ、なんて思った方。まず、怒りでカーicon08ってきた時「落ち着け落ち着け」と唱える。  
悲しみに打ちのめされそうな時、「大丈夫大丈夫」と一呼吸いれる。  
ちょっとした事からはじめる。今わたし、感情コントロールできてる?  
  
なにも元気はつらつにはオロナミン○を飲まなくちゃというわけではありません。  
  
Graciasface02  


Posted by 伊藤はり灸治療所 at 16:16養生訓

2013年10月20日

養生訓 1

まいど、伊藤です。

最近、養生訓を読み直しています。



私の所有しているのは『養生訓・和俗童子訓 (ワイド版 岩波文庫) [単行本]』です。
単行本は絶版になっていますが、文庫本は今でも手に入ります。

この養生訓は原文版、現代語版、解説本とさまざまな本が出版されています。
私の物は原文版。所謂むつかしい言い回しで書いてあります。
確かに、現代語の方が読みやすい。でも、でもですよ!
やっぱり原文の方が「味」があるのですよ。アジface06

そんな訳で、時々この養生訓をご紹介しようと思います。(現代語で)

一発目の今回はコレ。

人としてこの世に生まれてきたからには、ひたすら父母・天地に孝を尽くし、人倫の道を実践し、
義に従い、なるべくならば幸福になり、長寿にして悦び楽しむことは、誰もが願望するところだろう。
このようになりたいと欲するならば、まずいま述べた道を思考しそれをふまえて、
養生の方法を心得て健康をたもつことである。これこそが人生で最も大事なことであろう。
(巻第一 総論 上 「1 人間の尊厳性」より)

どうです?
  続きを読む


Posted by 伊藤はり灸治療所 at 15:53養生訓