伊藤はり灸治療所　ノホホン日記:金子さんの残した本「僕の死に方～」

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2013年03月09日

金子さんの残した本「僕の死に方～」

まいど、伊藤です。

さて、今日は読書の話題。
「僕の死に方エンディングダイアリー500日」という金子哲雄さんの本デス。
ちょっと話し方に特徴がある、流通ジャーナリストという新しい分野を切り開いた方。
2012年10月、「肺カルチノイド」という特殊な癌で41才という若さで亡くなった。
死生感というシリアスな題材を、自身をさらけ出すことで淡々と物語る。
こんなにも人は冷静に死を見つめることができるだろうか？

息抜く力
生き抜く力

そんな彼の一言が我々に伝える事は何なのか･･･

恐らく、想像をはるかに上回る絶望と戦い、生に執着し、生き切った。
ともすれば、辛口になったり、鼓舞しすぎたり、お涙頂戴物語になったりするけど、
この本はなぜか清々しい後味を感じたのは私だけだろうか。
しかし、お墓や戒名、精進料理の内容まで自分で決めてしまうあたりはスゴイとしか言えない。　　
果たしてそこまで私は生を搾り出せるか？それは五臓六腑のみ知る･･･
3.11の震災から、死というテーマがとても日常的になったように感じる。
そして、それ以上に生というテーマも。

「生きてるなら、生き抜いてよ。あなたの人生、お買い得！！」って彼の声が聞こえてきそうです。

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