伊藤はり灸治療所　ノホホン日記

まいど、伊藤です。

右足の腓骨遠位端骨折（足首骨折）の受傷から6ヶ月経ちました。
ギプスをしている時は長いなと感じましたが、外れてからは早かった。
特にリハビリで踵上げができてからは「できる！できる！痛いけど、コレもできる！」という毎日。
因みに、今の状態がこの写真。若干、外踝が大きくなった？


運動（ロードバイク、バドミントン等）も受傷前と同じくらいに動けています
何より、とっさの一歩がでますよ！あの高価なサポーターも今は引出しの中です
でも、この「同じくらい」というのがミソです。

【良好な点】
・腫れ・むくみは見られない。
・可動域は回復。（左右差はなし）
・ほとんど骨折したことを忘れている。

【いまいちな点】
・冷房（エアコン）にあたると少しうずく。
・自動車を長時間運転すると少しうずく。
・長時間立ちっぱなしでいるととうずく。
・寝るときは靴下か足首サポーターをすると安心する。
・（子供とやる）サッカーは不安だし、足首にいやな感じが残る。
・ある角度で伸ばすと痛みはないが「ポクッ」と鳴る。

つまり受傷前と全く同じとは言えないけれど、結構順調です。
これも定期的な鍼治療が効いていると思います。
というより、こうなったら鍼の独断場でしょう！
で、【いまいちな点】で上げた症状は、気血（血流）の渋滞が関係しています

一流のアスリートならいざ知らず、一般人の私にしてみれば、
普通に生活して、運動していれば既に立派なリハビリでしょう。
シップも痛み止めも必要ないみたいだし･･･。あなたなら、どうする？　
 
先程、ちょっと乱暴ですけど『気血（血流）の渋滞が関係している』と書きました。
外傷を受けると、どうしても炎症（邪熱）が一部に集中します。
血が滞り腫れて赤くなり熱をもつ。その後、血は固まり内出血が青（黒）くなる。
細々とした血流が少しずつ固まった血を散らせるまでは腫れも色も改善しません。
その症状が治まっても一度渋滞した場所はやはり渋滞しやすい。
これが古傷がうずく理由です。どんな時に『うずく』か、
 
・冷えたとき　⇒　冷気・寒邪
・梅雨など湿度が高いとき　⇒　湿気・湿邪
・天気が崩れる（雨が降る）とき　⇒　天気・気圧・湿気・湿邪
 
みんな『気』『邪』が関係しているでしょ？こういう『邪気』には鍼灸が効くのです。
五臓六腑の気血を整え、全身の血流を改善する。これが漢法の基本です。
患部にも積極的にアプローチして渋滞解消を促すから治りが早い。
だって、あなたのそのつらい症状は「気のせい」ではないでしょ？
 
Gracias