伊藤はり灸治療所　ノホホン日記

まいど、伊藤です。

【夏バテ】の続き。
「胃腸の働き」が疲れ果てているというところまで書きました。
漢法では「虚」とか「実」なんて表現を使いますが、一般的でないので難しいですね。

こっから先は乱暴ですよ～。
つまり、体が心地よい（快）とする温かさがあります。内臓が働きやすい温かさ。
「気血の働き」が発揮できる体の状態。血液が流れやすい、やる気が起きやすい状態。
この状態からずれると心地よくないので何とかしようとします。
目に見えない気血がどう働くのか？ひとつとして胃腸の働き。
まずは、どうしようもなく冷えている胃腸に手を打たなければ！
胃腸の働きはフル回転して温かさを求めます。快を求めるのです。
そして、温を求めるのは電気代（負担）がかかる。そう簡単には温は取り戻せない。
「胃腸だけでなく、心臓もバンバン動いてもらおう。」（脉が早くて強いな。胸苦しさで胸汗が･･･）
「心臓がオーバーヒートしそうだ。肺臓には呼吸で空冷をお願いしよう。」（呼吸が浅く速い気がする）
こんな時に激しい運動をして筋（肉）に気力を持っていかれては困りますよね。
「筋（肉）にはだるさで緩めて少し休憩してもらおう。」（だるくて動きたくないや、ダラダラ～）
「胃腸だいぶ疲れてきているぞ。余計な消化は止めよう。」（食欲があまりないな）
「五臓六腑全体が働き過ぎだ。気持ちも抑えろ。」（何だかやる気が起きないな）

何だ、結局は五臓六腑全体の問題になってしまった。
では、私たちは自分の意思で手を貸す（意識をもって改善方向に向ける）にはどうしたらよいか？

心臓も肺臓も、通常私たちは直接手を下すことはできません。
念じても心臓は止めれませんし、肺臓の働きもオートマチック。肝臓の働きも体まかせ。
では、どこならできる？
「今で･･･（違う）、胃腸でしょう！」

飲食なら自分でコントロールできる。（コレを読んでいる、貴方・貴女ならできるハズ）
ズラズラと長く書きましたが、つまりはそういう事なのです。飲食が先決です。
この様に人体を解釈する概念はすべての症状に通じます。

私、敢えて「自律神経」「恒常性の維持」「免疫力」「胃酸過多・減少」「抑うつ」などといった
巷にあふれている言葉を避けました。
そういった『もっともらしい（西洋）医学用語』を使わなくたってわかりやすく理解できます。
ま、コレも私の見解というか解釈なんですけどね。参考までに。

Gracias